〜見た目に惑わされない、プロの視点を伝授します〜
✅ はじめに|中古バイク選び、こんな経験ありませんか?
「えっ、このバイク走行距離たった5,000kmなのに、なんか違和感…?」
「外装ピカピカなのに、納車後すぐ調子が悪くなった…」
中古バイクを選ぶとき、「走行距離」と「見た目のキレイさ」だけで判断していませんか?
それ、実は“落とし穴”なんです。
今回は、現役のバイク店長として数多くのバイクを見てきた経験から、初心者が見落としがちな3つの盲点を紹介します。
知らないと損をする「見るべきポイント」、今日からチェックできるようになりますよ。
❶ 距離が少ない=状態が良い、とは限らない!
🛑 距離だけでは語れない「放置劣化」の罠
走行距離が少ないと、つい「まだまだ使える!」と思いがちですよね。
でも、バイクは**“動かさない期間”が長いほど、ダメージが蓄積されていることが多い**んです。
たとえば:
- オイルやガソリンが劣化して、内部がサビだらけ
- タイヤは山があっても、ゴムがカチカチに硬化
- ゴムホースやガスケットがひび割れてオイル漏れ…
見た目はキレイでも、「長期放置車両」は整備コストがかかる可能性大!
距離と併せて「保管環境」や「始動履歴」も確認しましょう。
❷ 外装ピカピカでも、整備履歴がないと意味がない!
✋「磨けばキレイ」は誰でもできる。でも…
外装を磨いてピカピカにすれば、見栄えは良くなります。
でも、整備されているかどうかは全く別の話。
実際にあった例:
- ピカピカの車体だが、チェーンはノーメンテで真っ赤なサビ
- タンクの中を覗いたら、ガソリンが腐っていて臭いが…
- ブレーキパッドが限界まで減っていた
見た目に惑わされず、以下を確認してみましょう。
✅ チェーンに注油されているか
✅ ブレーキの効き具合
✅ メーター周りの表示(エンジン警告灯など)
✅ 「納車前点検・整備内容」は明記されているか
バイクは**“動いてナンボ”の乗り物**。
ピカピカの外装だけじゃ、ツーリングには行けません!
❸ 「安い!」と思ったら、車両価格に“罠”があることも…
💰 安さの裏には理由がある
ネットやチラシで「え、これめっちゃ安い!」と飛びつきそうになったこと、ありませんか?
ちょっと待ってください。
その価格、「整備費用」「登録料」「保証」などが別になっていませんか?
よくあるパターン:
内容 | A店 | B店(実は高い) |
---|---|---|
本体価格 | 39万円 | 34万円(安く見える) |
納車整備費用 | 0円(込み) | 4万円 |
登録・諸費用 | 1万円 | 3万円 |
保証(1年) | 付き | 無し(別料金) |
総額 | 40万円 | 41万円(実は高い) |
総額で比べるのが、中古バイク選びのコツです。
さらに「納車整備の内容」「保証の有無」はしっかり聞いておくべきポイント!
🔧 プロが実際に見る“チェックポイント”とは?
初心者の方でも、以下のポイントを見るだけで「地雷車両」を避ける確率が上がります。
🔍 現車確認のときに見るべきリスト
- ハンドルやステップにガタつきはないか
- タイヤの製造年と状態(ヒビ・硬化)
- ブレーキパッドの残量とローターの段付き
- チェーンのたるみと注油状態
- タンクの中(サビ・ガソリン臭)
- エンジン始動時の音や煙、異音
- メーターに警告灯はついていないか
- サスペンションからオイルは漏れていないか
わからなければ「これは整備済みですか?」と、遠慮なく聞いてOKです。
“質問されると困る販売店”からは、距離を取りましょう。
🏁 まとめ|見るべきは「距離」より「状態」!
最後におさらいです。
🔴 中古バイク選びで見逃されがちな3つの盲点
- 距離が少ない≠状態が良い
- 外装ピカピカでも、整備されてないとNG
- 「安い!」と思ったら、トータルコストをチェック
中古車選びは、「本当に安心して乗れるか?」を見極めることが大切です。
カッコいい見た目だけじゃなく、中身も信頼できる1台を見つけてくださいね!
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