「タイヤなんて走れればOKでしょ?」
…なんて思ってたら、もったいない!
タイヤは“バイクの性能を地面に伝える唯一のパーツ”。
ほんのちょっと知識を持つだけで、安全性も走りも段違いに変わります。
今回は、バイク屋だからこそ知っている「タイヤのへぇ〜」を10個にまとめてご紹介!
初心者はもちろん、ベテランライダーもぜひチェックしてみてください。
① 空気圧の高低による、メリットとデメリット

バイクのタイヤは、空気圧ひとつで走りの性格が変わると言われるほど、重要な要素です。高すぎても、低すぎても、それぞれに特徴があります。
🔺空気圧が高い場合のメリット・デメリット
メリット:
- 燃費が良くなる
- 直進安定性が高くなる
- タイヤの変形が少なくなり、長持ちしやすい
デメリット:
- 路面の凹凸を拾いやすくなり、乗り心地が硬くなる
- グリップ力が低下しやすく、滑りやすくなることも
- タイヤのセンターだけが早く減る傾向あり
🔻空気圧が低い場合のメリット・デメリット
メリット:
- 路面への追従性が上がり、グリップ感が良くなる
- タイヤの接地面が増えて、しなやかな乗り味になる
デメリット:
- 操縦性が鈍くなり、ハンドリングが重くなる
- 燃費が悪化する
- タイヤがたわみすぎて発熱・偏摩耗しやすい
常に適正な空気圧を保つことが、安全で快適なライディングの第一歩。
乗る前の空気圧チェック、面倒でも“命を守る習慣”です。
② 製造年月は“タイヤの壁”にある

タイヤの寿命を考えるときに見るべきポイントが、「製造年月」。
サイドウォールに小さく書かれている「例:3124」は、「2024年の31週目製造」という意味です。
見落としがちですが、長期在庫品の新品タイヤを掴まないためにも確認必須!
③ 新品タイヤはなぜ滑りやすいのか?

実は、新品タイヤって意外と滑りやすい。
というのも、製造時に使われる**離型剤(型から外すワックス)**が表面に残っているからです。
このコーティングが落ちて本来のグリップ力が発揮されるには、100〜200km程度の“慣らし走行”が必要。
新品タイヤ装着後は、無理なバンクや急加速は避けましょう。
④ 雨の日に強いタイヤって?
雨天でも安心して走れるタイヤのポイントは「排水性」。
ツーリング用タイヤは、深い溝+高い排水性能で滑りにくい設計。
逆にスリックタイヤやレーシング向けハイグリップタイヤは、雨の日だととんでもなく滑るので注意!
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⑤ タイヤにも“賞味期限”がある

「まだ溝あるし大丈夫!」
…そう思っている方、ゴムの劣化をお忘れでは?
タイヤは走らなくても紫外線・温度・時間で劣化します。
製造から5年経過がひとつの目安。ヒビ・硬化・グリップ低下の兆候があれば早めの交換を。
⑥ スポーツタイヤは冷えてると危ない
サーキット用やハイグリップ系タイヤは、温まって初めてグリップ性能を発揮します。
冷えた状態ではかえって滑りやすく、街乗りではオーバースペックなことも。
ツーリング用途には、温まりやすく耐久性の高い「スポーツツーリングタイヤ」がバランス◎。
⑦ チューブタイヤとチューブレス、何が違う?
旧車やオフロード車で見かける「チューブタイヤ」。
内部にゴムチューブが入っているため、パンク修理がやや手間ですが、構造がシンプル。
一方、現代のバイクはほとんどが「チューブレス」。
エア漏れが少なく、パンク修理も簡単で、高速走行にも向いています。
⑧ タイヤ交換は前後バラバラでもOK?
よくある質問が「前後同時じゃないとダメ?」というもの。
結論、同時でなくてもOKです。ただし注意点も。
基本的にリア→フロントの順で減りやすいですが、片方だけ極端に減っているとバランスが崩れたり、グリップ力に差が出たりすることも。こまめな点検を。
⑨ 偏摩耗は立派な“タイヤのSOS”

タイヤの溝はまだあるのに「ハンドリングがおかしい」「曲がりにくい」…そんなときは「偏摩耗」かも。
・片減り
・段減り
・センターだけツルツル
こういった症状は、空気圧不足やサスペンション不良が原因のことも。見た目だけじゃなく、乗り味も大事に!
⑩ 太いタイヤ=グリップ力アップとは限らない

「見た目がカッコいいから」「安定しそう」
そんな理由で、太めのタイヤに交換したくなる気持ち…わかります。
でも、タイヤが太すぎるとバイクの倒し込みが重くなり、旋回性が悪化することも。
純正のサイズには理由がある。見た目だけじゃなく“乗りやすさ”も大切に。
まとめ|タイヤに無頓着だと損する!
バイクの性能は、タイヤで決まると言っても過言ではありません。
ちょっとした雑学や知識が、ライディングの安心感や快適さにつながるんです。
この記事を読んだあなた、今日からちょっとだけ“タイヤ通”です!
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