── 高校生ライダーのための資金計画、リアルな話します。
■ はじめに|「バイク買いたいけど、お金が…」問題
「免許取って、バイクに乗りたい!」
高校生がそう思ったとき、必ず出てくる壁──それがお金です。
特に、親に反対されていて「全部自分で払う」と決めている人にとって、
**バイク購入は“夢”であり、同時に“経済ミッション”**でもあります。
この記事では、実際にバイト代だけでバイクを手に入れた高校生の例をもとに、
- バイクはいくら必要?
- 買って終わりじゃない「維持費」とは?
- バイトはどれくらい入れば足りる?
- 途中で詰まないための注意点
…といった「お金のリアル」に迫っていきます。
■ バイク購入にかかる初期費用は?
✅ 原付(〜50cc)
- 中古車両本体:5〜10万円
- 登録費用・整備費:1〜3万円
- ヘルメット・グローブ等:2〜3万円
- 自賠責保険(1年):7,500円前後
- 任意保険(年額):3〜5万円(親と同居で割安になる場合も)
▶ 合計:ざっくり10〜20万円
✅ 原付二種(51〜125cc)
- 中古車両本体:10〜20万円
- 諸費用・装備品:上記と同様
- 任意保険は原付より高め(年額5〜6万円)
▶ 合計:15〜25万円
✅ 普通二輪(126〜400cc)
- 中古車両:20〜50万円(初心者向けなら25万円前後)
- 保険料はさらに高く、整備も必要
- 車検は250cc超で必要(継続コスト増)
▶ 合計:30〜60万円以上
■ 買って終わりじゃない「維持費」
月々かかる出費の例(原付の場合)
- ガソリン代:約2,000〜4,000円
- 任意保険(年額を月割):約4,000円
- メンテナンス代(年平均):約1,000〜2,000円
- 自賠責(年額を月割):約600円
▶ 合計:月6,000〜10,000円程度
バイクは**“持つだけ”でもお金がかかる**乗り物。
「買ったけど乗れない」という高校生も、実は多いんです…。
■ バイト代でどこまでいける?
高校生の平均バイト収入
- 週3日×4時間=月約40〜50時間
- 時給1,000円として:月収4〜5万円前後
仮に1年間でバイクを買うとしたら…
- 月4万円×12ヶ月=48万円 → 原付・原付二種は十分可能! → 普通二輪は中古ならギリいける?
■ よくある“詰むパターン”
「お金貯めたけど、結局乗れなかった…」という人には、共通の落とし穴があります。
❌ 装備をケチって事故・反対される
→ 半キャップや安物グローブで事故→大ケガ→バイク禁止に
❌ 保険代が払えず、親に泣きつく
→ 任意保険はクレカ払い。未成年だと契約できないケースも。
→ 結局、親の協力が必要で話がこじれる
❌ ガソリン代・修理代を甘く見てる
→ 月数千円でも、無収入期間があると一気に詰む
■ 詰まないための「お金のリアル設計」
✅ ステップ①|初期費用をゴールとして逆算
「12ヶ月で20万円貯めたい」
→ 月17,000円の積立でOK!
✅ ステップ②|バイク以外の支出を洗い出す
スマホ代/昼食代/交際費…
→ 「削れるところ」はここから!
✅ ステップ③|親に“報告”はしておく
「これだけ貯めて、これだけ見積もってる」
→ 協力までは求めなくても、“応援”に変わる可能性大
■ 親に内緒で買うのはアリか?
→ 基本はナシ!トラブルのもと。
- 保険契約や名義の問題
- 駐輪場所の管理やメンテナンス
- 怪我や事故時の対応
バイクは「所有=自己責任」だけど、
未成年の場合はどうしても親の協力が必要になる場面があります。
■ まとめ|バイクとお金、甘く見ない人が最後に乗れる
✅ 原付なら約15万円、原付二種は20万円前後が目安
✅ 月4〜5万円のバイト収入で、1年計画なら十分可能
✅ 維持費・保険・装備も忘れずに見積もること
✅ 親に内緒で進めると後々トラブルになりがち
✅ 「買う力」よりも「続ける力」を持とう!
高校生ライダーに必要なのは、勢いじゃなくて戦略。
バイクに乗るなら、**最初のエンジンをかけるのは“計画力”**です。
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