〜言ってはいけない一言、言い換え提案付き〜
はじめに|そのひと言が、チャンスを逃しているかも?
「もう少し検討します」
「今日は決められません」
「他も見てみますね」
こんなセリフをお客様からよく聞く営業マンは要注意。
もしかすると、あなた自身の“何気ないひと言”が、即決のチャンスを逃しているかもしれません。
営業歴15年・店長歴10年の私が見てきた現場では、「商品はいいのに、言葉選びで台無しになる」場面が意外と多くあります。
今回は、そんな“即決を遠ざけるNGワード”を10個ピックアップ。
改善のための言い換え例も紹介しますので、ぜひご自身のトークと照らし合わせてみてください。
NGワード①「とりあえず見てみてください」
問題点
“本気で紹介していない感”が出てしまい、軽く聞こえます。
お客様の「検討モード」を強めてしまうフレーズです。
言い換え提案
✅「ご希望に一番近いと思うので、ぜひご覧ください」
→ 意図や自信を持って勧めている印象を与えられます。
NGワード②「どっちでもいいですよ」
問題点
選択を丸投げされたと感じ、決断の負担をお客様に与えてしまう。
「営業が責任を取りたくないのでは」と疑われることも。
言い換え提案
✅「〇〇が優れている点はこちらですが、△△も人気です。どちらを重視されますか?」
→ 判断基準を一緒に作る姿勢が好印象に。
NGワード③「安い方がいいですよね?」
問題点
“安さ”だけで判断するお客様だと決めつけてしまう印象。
価値提案ができず、価格勝負に持ち込まれてしまいます。
言い換え提案
✅「価格とのバランスで選ばれる方が多いのは〇〇です」
→ 安さも加味しながら価値を伝えましょう。
NGワード④「たぶん大丈夫です」
問題点
不安要素を残すことで、即決の流れを断ち切ります。
“たぶん”という言葉は、信頼を下げる代表格。
言い換え提案
✅「〇〇の条件であれば問題ありません。念のため確認しますね」
→ 確実性と誠実さの両方が伝わります。
NGワード⑤「お客様の判断にお任せします」
問題点
放任型営業と思われ、頼りなさを感じさせます。
決断力が求められる場面で不安を与えてしまう。
言い換え提案
✅「〇〇の目的ならこちらが最適だと思います。迷われている点があれば、一緒に整理しましょう」
→ 背中を押す役割が営業の本分です。
NGワード⑥「一応、見積もりだけ出しますね」
問題点
“売る気がない”印象を与え、購入意欲を冷やす。
即決どころか、「とりあえず持ち帰ろう」モードに突入。
言い換え提案
✅「最終判断に役立つよう、見積もりもご用意しますね」
→ 目的と価値を明確にするのがポイント。
NGワード⑦「ゆっくり考えてください」
問題点
相手の緊張を和らげる意図でも、“今じゃなくていい”と思わせてしまうリスクあり。
言い換え提案
✅「ご納得いただけるまで、しっかりご説明します。気になる点があれば今のうちにどうぞ」
→ 前向きな“即決”の後押しを。
NGワード⑧「とにかくいい商品なんです!」
問題点
押し売り感が強く、根拠がないと信用されにくい。
お客様にとっての“良さ”が見えません。
言い換え提案
✅「〇〇な方に選ばれている理由は、△△の部分にあります」
→ 説得力のある“共感型の提案”がカギ。
NGワード⑨「今ならお得ですよ!」
問題点
“今しかない”というプレッシャーがかえって逆効果に。
急かされていると感じたお客様は警戒心を強めます。
言い換え提案
✅「今のタイミングだと〇〇のキャンペーンが使えるので、選ばれる方が多いです」
→ 情報として伝えることで、安心と納得を与えます。
NGワード⑩「他の方もこれにしましたよ」
問題点
“他人基準”で勧められても、お客様自身の納得につながりません。
「押しつけ」に聞こえるリスクもあります。
言い換え提案
✅「同じような条件の方が〇〇を選ばれたのですが、その理由が△△でした。〇〇様の場合はいかがでしょう?」
→ お客様自身の“目的と状況”に引き寄せて説明を。
おわりに|“即決の空気”は、言葉でつくれる
営業はタイミングの勝負。そして、そのタイミングを左右するのは、日々の言葉選びです。
- 決断を後押しできる言い方をしているか?
- 自信や信頼が伝わる言葉を使っているか?
- 「買いたい空気」を壊していないか?
今回ご紹介したNGワードとその改善提案を意識するだけで、即決率は確実に上がります。
「商品は悪くないのに、なぜか売れない…」
そんなときは、あなたの“言葉グセ”を見直してみてください。
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