【伝わる言い換え】“例え話”で伝える営業マンの秘策!


はじめに|説明が伝わらない原因は「数字」だった?

「このバイクは300kgで、排気量は1000cc。燃費はリッター20kmで…」

一生懸命説明しているのに、お客様が「へぇ~…」と曖昧な返事しか返さない。

そんな経験、ありませんか?

実はその原因、“数字”が多すぎるからかもしれません。

私たち営業側は、数字でバイクを理解しています。でも、お客様の多くは数字に強くありません。特にバイク初心者ならなおさら。「300kg」と言われても、それが重いのか軽いのか、ピンとこないのです。

そこで効果を発揮するのが「例え話」です。

伝え方が9割【電子書籍】[ 佐々木圭一 ]
価格:1,540円 (2025/8/11時点) 楽天で購入

例え話が持つ3つの効果

営業トークに例え話を取り入れることで、次のような効果が期待できます。

  1. 数字が苦手な人にも直感的に伝わる
  2. 会話がやわらかくなり、警戒心が薄れる
  3. 記憶に残りやすく、家に帰ってからも印象が残る

これは特に「奥さんに相談してから決めたい」というお客様にも有効で、説明を“持ち帰りやすく”なるという副次的なメリットもあります。


シーン別・使えるたとえ話集

では実際に、営業現場で使えるたとえ話の具体例を紹介します。


①排気量(cc)=「エンジンのパワーの大きさ」

NG例:

「このバイクは250ccなので、軽くて扱いやすいですね。」

改善例(例え話):

「排気量って、エンジンの“心臓の大きさ”みたいなものでして。250ccはちょうど“軽自動車”くらいのパワー感。街乗りや通勤には十分で、取り回しもラクですよ。」

→「軽自動車」と比較することで、イメージがしやすくなります。


②車両重量(kg)=「取り回しの重さ」

NG例:

「300kgあるので、倒れると1人で起こすのは大変かもしれません。」

改善例(例え話):

「300kgって言われても分かりづらいですよね。だいたい“自動販売機1台分”くらいの重さです。立てた状態ならバランスは取れてるので安心ですけど、万が一倒れると、女性1人では起こすのがちょっと大変な重さです。」

→ 重さの“実物イメージ”を伝えることで、納得感が増します。


③燃費(km/L)=「お財布との相談」

NG例:

「リッター25kmなので、燃費はいい方です。」

改善例(例え話):

「このバイクは“1リットル=150円”くらいで、25km走れるんです。つまり、1kmあたり6円ぐらい。片道10kmの通勤なら、毎日往復しても1日120円。缶コーヒー1本分で1日走れちゃいます。」

→ 数字をお金に換算し、日常的な単位に落とし込むと伝わりやすくなります。


④任意保険料(年間)=「安心の月額換算」

NG例:

「年間で6万円くらいかかります。」

改善例(例え話):

「1年で6万円と聞くと高く感じますが、月にすると5,000円。つまり、1日あたり約160円。コンビニのおにぎり1個分くらいで、“いざという時の安心”が買えるって考えると、割に合いませんか?」

→ 年額を“日額”に落とし込むと、心理的なハードルが一気に下がります。


⑤メンテナンス費用=「健康診断のようなもの」

NG例:

「半年に1回くらいは点検した方がいいですね。」

改善例(例え話):

「点検って、“人間でいう健康診断”みたいなもので、調子が悪くなる前に見つけるのが目的なんです。結果として、修理費用も安く済みますし、安全面でも安心ですよ。」

→ 定期点検=ムダな出費ではなく、**“将来の安心の先払い”**という印象を与えられます。


おまけ:例え話の作り方3ステップ

「自分でも例え話を考えられるようになりたい」という方のために、簡単な3ステップをご紹介します。


STEP1|専門用語・数字を書き出す

例)車両重量300kg、排気量250cc、年6万円、など

STEP2|お客様が知ってそうな「身近なもの」に言い換える

例)自動販売機、軽自動車、コンビニ、缶コーヒー

STEP3|「◯◯で言うと△△くらい」とつなげる

例)「300kgって、自動販売機1台分くらいなんですよ」


まとめ|例え話で「売れる営業マン」になる

営業トークのうまい人って、「頭がいい」んじゃなくて「伝え方がうまい」だけなんです。

特にバイクは趣味性が高く、ロジックだけでは決まりません。“言い換え力が高い”営業マンが、数字よりも強い説得力を持ちます。

あなたの言葉ひとつで、「よくわかんないなぁ…」と言っていたお客様が、「なるほど!それなら安心ですね」と笑顔になる瞬間が、必ず来ます。

ぜひ、今日からひとつでも「例え話」を使ってみてください。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次