新車か中古かどっちがいい?|バイク屋店長が教える“後悔しない選び方”

皆さんこんにちは!

北海道のバイク屋で店長をしているゆきヘル店長です。

初めてのバイク選びで「新車と中古、どっちがいいの?」と悩んでしまいますよね。

大きい買い物ですし、「失敗したくない」「いいものを選びたい」皆さんそう考えているはず。

私もバイクを選ぶ時は同じ気持ちです😅

実際、初めてのバイク選びで「新車と中古、どっちが正解?」と迷うのは当然です。車種・年式・価格・走行距離・カスタム内容・傷の程度・整備履歴・色などの車両側の情報と安心感・保証・アフターサービスなどの販売店側の情報…判断材料が多く、情報もバラバラ。この記事では、営業歴16年・バイク店長歴9年目の私の視点で“後悔しない基準”を整理し、あなたに合う選び方を提案します。

目次

新車と中古、どっちを選ぶべきか迷うのは当然

初心者が最初に悩むポイントとは?

欲しい車種が決まったら、次に出てくる問題が、年式・色・走行距離・カスタム内容・傷の程度・整備履歴など車両側の問題に目が行きがちです。

その次に、中古車の場合、新車との値段の差、維持費、壊れやすさ、保証、納期。

初めてだと「何を優先すべきか」が分からず決めきれません。

悩みすぎて、疲れてしまいこの問題を放置してその場の勢いで購入し、後悔してしまっているお客様も少なからずいらっしゃいます。

まずは比較の“物差し”を揃えましょう。

「価格」だけで判断して後悔するケース

年式・距離・程度を比較して、価格が「安いから」という理由だけで中古を選び、納車直後に修理費が積み上がるパターンは珍しくありません。

逆に新車で購入費用だけで予算を使い切り、保険や装備をケチって安全性が下がることも。

購入時のテンションでは頭から抜けがちですが、乗り物は買って終わりじゃなく何年も連れ沿う相棒です。ランニングコストやメンテサイクルも重要な判断基準になってきます。

プロ目線で見る“新車と中古の根本的な違い”

新車=価格は高いがリスクが低い/中古=価格は安いが状態の差が大きい

このバランスを、自分の使い方・予算感・不安の許容度で最適化するのがコツです。

新車は基本的にどのお店で買ってもほぼ同じ品質が保たれています。どこで買っても車両の違いはないはずです。ただし、中古車はそうはいきません。今までのオーナーがどのように乗っていたか、どんなメンテナンスを施していたか、どのお店と付き合ってきたのか、など色々な要素が絡み合って今の状態になっています。正直プロの目で見ても、外から見ただけでは状態の良し悪しはわからないものです。

そこで、これから新車と中古それぞれのメリット・デメリットを紹介します。ご自身の使い方・予算・不安の許容度を照らし合わせて、最適なバイクを選ぶ基準にしてみてください。

新車バイクを選ぶメリット・デメリット

安心感と最新装備が手に入る

工場出荷から未使用。初期不良リスクが低く、ABSやトラクションコントロールなど安全装備も最新。最新のEクラッチやアダプティブクルーズコントロールなどを標準装備したモデルも選択できる為、初心者はもちろんベテランライダーにとっても心強い選択肢です。

また、基本的には無傷のはずですから(店舗に展示している車両にはお客様が跨った際の小傷はあるかもしれませんが・・・)ピカピカの綺麗な状態をキープしたいお客様にも安心の状態です。

そして、当たり前ですが全てノーマルです。中古の中にはどのメーカーのパーツが付いているかわからないこともありますので、一から車両を作り上げていきたい方にも新車はオススメです。

保証・アフターサービスの手厚さ

メーカー保証(目安2〜3年)や販売店のメンテプランで、困ったときのサポートが明確。いわば“安心料込み”の買い物。消耗部品以外の車両トラブルは基本的には保証で対応してもらえます。

工業製品ですから、初期不良や製品誤差で、新車でもトラブルが発生することも少なくありません。そう言った時に対応してもらえる安心感は何にも変えられないと新車ばかりを乗り継ぐ常連様もおられます。

また、メーカー直系のディーラーでは、オイル交換や点検、車検までセットになっているメンテナンスパックもセットで販売している為、日々のランニングコストを抑えられ出費のタイミングも予測しやすいので、家計管理もしやすいです。

デメリットは「価格」と「納期」と「専売店制度」

弱点は購入価格と、人気車種の長い納期、そして欲しい車両を買えるお店が決められている専売店制度です。

価格は新車なので、もちろんお高いです。そこからカスタムしていくとなるとかなり高額になることも。

納期については、メーカーの生産計画が1〜2年前に工場のラインを抑えていかなければならない関係上、急激に人気が出た車種の増産が間に合わず、長期バックオーダーになってしまいます。ひどい時は1年以上待つことも珍しくありません。

そして、専売店制度。この制度はメーカーごとに対応が異なります。

ホンダは2018年4月から販売体系を刷新し、251 cc以上の二輪車は「ホンダ ドリーム」店のみでの取り扱いとなりました。それ以外の従来型取扱店(コミューター店など)では、250 cc以下のみ販売されるようになりました

カワサキでは、2020年1月から販売チャネルの再編が始まりました。これにより、401 cc以上の新車モデルは「カワサキ プラザ」店のみでの取り扱いとなり、それ以外の正規取扱店では400 cc以下の車両のみ販売される仕組みとなりました

ヤマハの「アドバンスディーラー制度(YAMAHA MOTORCYCLE ADVANCE DEALER)」は、2018年1月から全国展開が開始されています。これにより生産の少ないモデルはアドバンスディーラー店のみでの販売になりました。

これにより、近所のバイク屋では気軽に新車を買えなくなりました。

中古バイクを選ぶメリット・デメリット

価格が安く、選択肢が豊富

外車の数年落ちの車両では、新車の半額以下で狙えるケースも😳

絶版モデルや希少グレードなど、メーカー年式を問わず選ぶ楽しさはまさに宝探し!

色、カスタム、程度までこだわり始めると希望の状態の車両に出会えることは奇跡に近いかもしれません。

こんな選び方は中古ならではです!

カスタム済み車両を手に入れられることも

マフラー・スクリーン・エンジンガードなど、初期費用を抑えられる完成度の高い個体に出会えることもあります。自分で仕上げていく楽しさや喜びは何にも変え難いと思いますが、やはり費用がかかるので、購入時から希望のカスタムがされているとツーリング費用や身の回りの装備品にお金を回せるので家計には大助かりです。

私は、乗り換えスパンがとても早いので、自分でカスタムするよりも、希望のカスタムがされている中古車を探して購入するようにしています。中にはもう手に入れられない絶版カスタムパーツが付いているレア車両が出てくることも!

リスクは「状態のバラつき」と「修理費用」

中古車は当たり外れが最大のリスク。前述しましたが、過去のオーナーの扱い方で車両状態が大きく異なります。車両状態をチェックできる販売店かどうか・過去の整備履歴はどこまで把握しているか・消耗品の残量チェックはしているかが必須項目。購入後の整備費を見込んだ予算設計をしておかないと、突発的な修理で財布がすっからかんになることも。輸入車や旧車は多すぎるくらい多めに予算を組んでいた方が安心です。

失敗しない選び方の基準

予算の考え方:「購入費用+維持費」で見る

購入額に加え、任意保険・タイヤ・オイル・(必要なら)車検などランニングコストを合算。初年度の総額で無理がないかを確認しましょう。予算が厳しそうなら、ローンでの購入を検討してみるのもありです。

使用目的別のおすすめ(通勤・ツーリング・趣味)

  • 通勤メイン:維持費重視で高年式中古か新車の小排気量が◎
  • ツーリング:長距離の安心感を優先して高年式中古か新車が◎
  • 趣味・コレクション:希少モデル狙いで中古が◎

バイク歴や整備スキルで変わるベストチョイス

初心者で整備に不安があるなら新車+保証

経験者や自分で手を動かせる人は中古+整備費見込みで賢く買うのもアリ。

また、複数所有の方は新車+中古や、高年式国産+旧車・外車といった組み合わせで、突発的なトラブルで動かせなくなっても、安心です。

店長が見てきた“リアルな失敗例と成功例”

「新車にして安心だった」ケース

初バイクの大学生が予算の関係上中古の過走行車両の購入を検討していました。

しかし、今後の乗り方を聞くと、通学やツーリングで走行距離が伸びることが予想されました。今後のランニングコストを考えると新車も視野に入れて親御さんと再検討。

最終的にローンで新車を購入していただきました。

お渡し後、細かな不具合は保証で解決し、シーズンを通して大きなトラブルなく楽しんでいただき、

あの時予算だけで中古を選ばなくてよかったです

と喜んでいただけました。

「中古で修理費がかさんで後悔した」ケース

ネットで格安中古を購入後、クラッチ・電装系が連続故障したお客様から修理の相談が。修理後も何度かトラブルで入出庫を繰り返し、結果的に新車相当の総額に。

「安かった中古にしたけど、修理代で結局高くついた…」

「こんなことなら、高くてもちゃんとしたお店で買えばよかった😭」

と後悔されていました。

やはり、購入時の点検と信頼できる販売店選びが重要です。

結局“どう乗りたいか”が答えになる

価格だけでなく「どんな楽しみ方をしたいか」を基準にしましょう。ツーリングで遠出の安心感?街乗り中心のコスパ?答えは人それぞれです。

自分が何に価値を感じるのか、よく考えてオートバイを選びましょう!

まとめ|新車も中古も「納得できる基準」で選ぼう

比較表でメリット・デメリットを整理

項目新車中古
安心感
価格
保証△〜×
納期
希少モデル×
  • 新車=安心と保証、だけど高額&納期に注意
  • 中古=価格と選択肢の幅広さ、でも整備状態に差あり
  • どちらも「自分の乗り方・予算」に合う方を選ぶのが正解!

⚠️注意: 中古は「当たり外れ」が大きいです。信頼できる販売店選びと、消耗品・整備履歴の確認が必須です。

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