災害が増えている今の時代。
「自分の身はもちろん大切。でも…愛車も守りたい!」
バイク乗りなら、そう思う方も多いのではないでしょうか。
地震・台風・大雪・津波・火災。
日本ではどれも現実的に起こりうる災害です。
そこで今回は、災害別にバイクを守る方法をまとめました。
事前にやっておけること・保険の備え・危険なNG例など、知っておくだけで被害をグッと減らせる対策をご紹介します。
🌀 台風・暴風雨|“転倒”と“飛散”が最大のリスク
台風の風は想像以上。
カバーが風を受けてバイクごと倒れたり、物が飛んできて損傷することもあります。

✅ 事前の対策チェック
- 屋内またはガレージに避難できるならベスト
- カバーは風でめくれるなら外す方が安全
- 駐車姿勢はサイドスタンド+ギア1速で安定させる
- ロックは固定物とつなぐタイプを使う(チェーン・U字)
- バイク周りの植木鉢・看板・物干し竿なども片付ける
特に海沿いや風が通りやすい場所に駐車している人は要注意です。
カバーが原因でかえって倒れるケースもあるため、風の強さによっては外しておく判断も必要です。
🌊 津波・洪水|とにかく“高所へ避難”が鉄則
津波や洪水では、バイクは一発で水没します。
その前にどれだけ早く避難させるかがカギです。

✅ やっておくべき備え
- 海抜の高いエリアに保管する or 建物の2階以上
- マフラー・吸気口にビニールテープで防水処理
- 登録書類は防水袋+バッグで携帯できるように
- 自然災害対応の車両保険を確認しておく
❌ 絶対NG!
- 津波警報が出てから動かすのは命に関わる危険行為
- 「間に合うかも」と思って動く前に、まず自分の安全を最優先に
事前にハザードマップで「津波浸水区域」を確認しておくのも非常に有効です。
🪨 地震|“転倒”と“落下物”から守る
地震の時、バイクは意外と倒れにくい…と思っていませんか?
実は揺れよりも“上からの落下物”で被害を受けるケースが多いのです。

✅ 安全確保のポイント
- 建物の壁際やブロック塀のそばは避ける
- メインスタンドではなく、サイドスタンドで安定させる
- スタンド下に板などを敷いて接地面を安定
- バイクカバーの下に耐震ゴムやマットを敷くのも効果的
倒れた際に周囲に当たって傷が広がることもあるため、周囲の空間を空けて駐車するのがポイントです。
❄️ 大雪・積雪|“転倒”と“バッテリー上がり”の防止が鍵
雪国に住んでいる方にはおなじみの話。
雪の重みや凍結での転倒、長期保管によるバッテリー不良に注意が必要です。

✅ 雪対策の基本
- 屋根付きのガレージやカーポート保管が理想
- サイドスタンドの下に木板などを敷く
- カバーは外すか、こまめに雪を払う
- 週に1度はエンジン始動+軽くアイドリング(排気確認も)
バッテリーは外して室内保管、もしくは充電器でメンテナンスするのも有効です。
🔥 火災|“延焼”を防げる駐車環境を
災害時の火災は、近隣の建物や物置からの延焼で被害を受けることが多いです。
✅ 最低限やっておきたいこと
- ガソリン満タン保管は避ける(半分〜7割程度が安心)
- 灯油タンクやオイル類のそばには駐車しない
- 防火仕様の車庫や倉庫を選ぶ(耐火性能あり)
- 車両火災補償がついた任意保険の内容を確認
※火災保険では車両は補償対象外のことも多いため、バイク保険でカバーできているか必ず見直しておきましょう。
🧰 プラスα|災害時に役立つ“事前の備え”
普段から以下のようなことを準備しておくと、いざという時に大きな差が出ます。
- 現状のバイク写真をスマホ&クラウドに保存
- 書類(車検証コピー・保険証券)を防水袋で持ち歩ける形に
- 緊急連絡先(販売店・レッカー会社)をスマホ登録
- モバイルバッテリーやスマホホルダー、簡易工具を常備

🚨 最後に|命が最優先。行動は“事前に”
バイクを守りたい気持ちはライダー共通。
でも、一番大事なのは自分の命と家族の安全です。
災害発生後に動くのは危険。
だからこそ、「災害が来る前に」どこまで備えられるかがカギになります。
被害をゼロにするのは難しいかもしれません。
でも、事前の対策次第で「守れるもの」は必ず増えます。
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