── 親が心配する“本当の理由”と、安全に乗るためにできること
■ はじめに|「事故るのが怖い」って言われたこと、あるよね?
バイクに乗りたい、と親に話したとき、
ほぼ必ずと言っていいほど返ってくるのがこの言葉。
「危ないからやめなさい」
「死んだらどうするの?」
「事故るに決まってる」
正直、うるさいと思った人もいるかもしれません。
でも実は、親のこの反対には**ちゃんとした“理由”**があります。
この記事では、「高校生 × バイク」という立場で、
**なぜ事故が多いのか?どうすれば安全に乗れるのか?**を、リアルに解説します。
バイクに乗る夢を叶えたいなら、
“事故と向き合う力”は、必須スキルです。
■ 10代ライダーが事故に遭いやすい、3つの理由
まず知っておいてほしいのは、
「若いから危ない」のではなく、危ない行動をしがちだから事故が起きるということ。
では、10代ライダーに多い事故のパターンを見てみましょう。
理由①|スピード感覚が未熟
・制限速度を守らない
・「自分は大丈夫」と過信しやすい
・仲間との“ノリ”で無茶をしてしまう
バイクは、スロットルひとつで一気に加速します。
楽しくなって調子に乗ると、ブレーキが間に合わない事故に直結します。
理由②|危険予測の力が弱い
・交差点で飛び出してくる車や歩行者
・バイクを見落とす車の“巻き込み”
・雨の日のスリップ事故
経験が浅いと、「この先、何が起きるか?」を想像できず、
反応が遅れて事故になります。
理由③|装備を軽視している
・半キャップのヘルメット
・薄着やサンダルでの運転
・プロテクター未装着
事故は“想定外”のときに起きます。
備えがないまま乗ると、小さな転倒でも命に関わるケガになります。
■ 「安全に乗る」ってどういうこと?
じゃあ逆に、事故を防ぐためにできることは何か?
ポイントは3つです。
✅ ① ルールを守る(基礎中の基礎)
・速度超過はしない
・信号・標識は常に確認
・夜間や悪天候は控える
シンプルだけど、これが一番効果的。
特に「急いでいるときこそ慎重に」が鉄則です。
✅ ② 見えないリスクを“先に読む”
・前の車がウインカーを出していない→曲がるかも
・横断歩道の前に人がいる→急に飛び出すかも
・車のドアが開くかも→左端を走るのは危険
こういう「かも運転」ができるようになると、
事故のリスクは一気に減ります。
✅ ③ 自分の命を守る装備を選ぶ
・フルフェイスヘルメット(顔面を守れる)
・プロテクター入りジャケット(転倒時に効果大)
・グローブ・ブーツ(手や足を守る)
「恥ずかしい」と思って装備を手抜きするのは、
命を軽視してるのと同じです。
■ 実際に事故に遭った高校生の話(※実例をもとに再構成)
ある高校生は、友達に原付を借りて夜にコンビニへ。
半キャップ、Tシャツ、スニーカー。
対向車が右折してきたことに気づくのが遅れ、ブレーキ間に合わず接触。
→ 骨折+顔面を縫う大ケガ。
→ 学校では停学扱い。バイク禁止の校則違反。
→ 結局、親との関係もギクシャクしたまま…
■ 逆に、無事故で高校卒業まで乗り続けた人たちは?
・「乗る前に必ず天気と時間を確認する」
・「夜は絶対に乗らない」
・「メンテナンスは自分で定期チェック」
・「親とルールを決めて報告・連絡を欠かさない」
つまり、“バイクを信じず、自分で守る”意識がある人ほど、安全に乗れています。
■ 親が心配しているのは、バイクじゃなく「乗り方」
親はバイクそのものよりも、
**「この子がちゃんと考えて乗れるのか?」**を見ています。
・安全装備をケチってないか?
・周りの影響で無茶してないか?
・何かあったとき、連絡をしてくれる子か?
こうした要素がそろえば、
「それなら…」と応援してくれる親もいます。
■ まとめ|バイクに乗るなら、「危ない」を知ることから始めよう
✅ バイクは危険。でも、正しく乗れば安全な乗り物です。
✅ 事故を減らすには「予測力」と「備え」が必須。
✅ 親を納得させたいなら、安全対策を自分の言葉で語れるように。
✅ 無事故で乗っている高校生は、ちゃんと“準備と覚悟”を持っていた。
夢を叶えるには、現実から逃げずに向き合うことが必要です。
「怖さを知ること」が、
あなたと、あなたの大切な人の命を守る第一歩。
バイクに乗るなら、カッコよさだけじゃなく、
責任と安全も一緒に持とう。
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