皆さんこんにちは!
”北海道のバイク屋で9年間現役店長をしている「ゆきヘル店長」です”
いきなりですが、秋の北海道では油断してると大失敗する注意点があることをご存知ですか?
- 朝晩の寒暖差
- 秋の道路事情
- 日没の速さ
- 服装問題
- 紅葉スポットの混雑
- バッテリーとガソリン問題
以上の6点です。
私は、本州から北海道に転勤して今年で11年目です。
この11年の間に北海道の気候もかなり変化してきました。
最近では、北海道でも夏場はとても気温が高くなります。
全国で一番暑くなる日があるほどです。
ツーリングライダーが真夏を避けて、北海道入りする傾向が出てきています。
だんだん春と秋がバイクツーリングのベストシーズンになりつつあります。
特に秋は空気が澄み、紅葉や夕暮れの景色は最高…
でも、夏とは違う“落とし穴”も潜んでいます。
「服装を間違えて、寒くて震えながら走った」
「路面が滑ってヒヤッとした」――
そんな経験をしないために、
今回は秋のツーリングで特に注意すべき6つのポイントを、
北海道で長年走ってきた経験をもとに解説します。
朝晩の寒暖差に要注意
秋は日中は快適でも、朝晩は一気に気温が下がります。
北海道や山間部では10℃以上の差が出ることも珍しくありません。
ただ、日中でも支笏湖(しこつこ)や中山峠、日勝峠(にっしょうとうげ)など走っている途中にどんどん気温が変化していきます。
特に出発直後と帰り道は冷えやすく、体温が下がると集中力も落ちます。
本州からのツーリングライダーが、
夕方に、震えながらホットコーヒーを買っている姿を何度も見かけています。
私自身も、油断して軽い装備でツーリングして遠回りしすぎて
帰り道にコンビニに駆け込んで暖を取った経験もあります。
本当に寒いです。
秋の道路事情
紅葉シーズンは景色が最高ですが、道路事情はバイクには過酷です。
路面に積もった落ち葉、早朝の路面濡れや霜は意外と危険。
落ち葉や雨、朝露で濡れると、タイヤがグリップしにくくなります。
特にカーブや日陰の路面は注意が必要です。
落ち葉によるスリップ
落ち葉が見えたら、極力回避しましょう!
どうしても避けきれない場合は、減速して直線的に通過するのが安全です。

早朝の濡れ・霜
秋は放射冷却の影響で、早朝の路面が濡れていたり、霜が降りていることがあります。
橋の上や山間部は特に冷えやすく、夏感覚で走るとヒヤッとすることに。
走り出し直後はタイヤも冷えてグリップが弱いので、
最初の30分はゆっくりペースでタイヤを温めましょう。
タイヤの温め方はこちら↓
走り方のコツ
濡れている路面と同じ感覚で、走りましょう。
- 加減速は、直線部分で終わらせる。
- コーナリングは、車体を寝かせるのではなく極力ハンドル操作をメインに
- アクセルやブレーキ操作は穏やかに
日没の早さ
秋は日没が早く、17時前には暗くなり始めます。
特に山道や田舎道では街灯が少なく、夜間は路面状況が見えにくくなります。
都会で慣れている方からすると、本当に真っ暗に感じるほど、暗いです!
せっかくの北海道ですから、たくさん走りたい気持ちは痛いほどわかりますが
ルートは「日没1時間前には目的地到着」を意識し、余裕を持ったスケジュールを組みましょう。
暗くなってからの寒さも想像以上です。
それに、夕暮れ時は鹿など動物たちが活発に活動し始めるので危ないです。
外部リンクですが、日没時間の参考にしてください↓
服装はレイヤリングが鉄則
よく聞く話ですが、ツーリング中は3首(首、手首、足首)を冷やさないことが基本です。
実際、ダウンや極暖のようなあったかウェアを着ていても
3首が空いている服を着て走ると、一気に体温を奪われます。
3首(首・手首・足首)を冷やさないアイテムが必須
そこで、ネックウォーマーやインナーグローブ、ロング靴下
そして、風を通さないウィンドブレーカー
いざという時に頼りになるレインウェア(防寒対策としてもかなり優秀)
を持って行くと安心です。
秋ツーリングの服装は重ね着(レイヤリング)+防風インナーが基本。
日中の暖かさと朝晩の寒さ、両方に対応できます。
- ベースレイヤー:吸湿速乾素材(汗冷え防止)
- ミドルレイヤー:フリースや薄手ダウン(保温)
- アウター:防風・防水ジャケット
グローブや靴下も秋用に替えると快適度がアップします。

安くて暖かいおすすめのアイテム
オススメはこちら↓
ネックウォーマー
私は寒がりかつ首が弱いので、真夏以外はネックウォーマーを使っています。
直接、首に風が当たり続けると体力の低下を感じやすいから、
長距離を走る時は多少暑くても使うようにしてます。
私が使用しているモデルはもっと古いものですが、クシタニの同じタイプのものです。
5年以上使っていますが、まだまだ現役で使用できるので耐久性はバッチリです!
保温性も高いほうだと思います。
インナー(トップス)
上記の通り、私は暖かい時期でも首へのガードを重視するので
基本的にバイクに乗る時はハイネックのインナーを着用します。
肌寒い時期になるとこちらのおたふく手袋さんのインナーを多用しています。
おたふくさんの商品は、コスパとクオリティが抜群に良い!
防風インナー
私は、バイクに乗る時はスタイリッシュなスタイルでいたいので
あまりモコモコになる服を着ません。
薄手で暖かいインナーを着たら
お次は、防風インナーの出番です。
防風インナーがあると、アウターを薄手のものにしても耐えられます!
せっかくカッコいいバイクに乗るんですから、ライダーもカッコよくありたいですよね?
と、思うのは私だけでしょうか?笑
インナー(パンツ)
パンツのインナーは、残念ながらおたふく手袋さんの商品ではありません。
スタイリッシュさが実現できないので、防風パンツやアウターパンツを履きたくないんです。
そこで、私は最強インナーで対応しています。
このもちはだの商品は、新品状態だととんでもなく分厚いです!笑
締め付けもかなり強めだったと記憶してます。
ただ、そんなデメリットを吹っ飛ばすくらい暖かい!
北海道の冬の外作業にも使えるレベルです。
なので、このインナーに出会ってから下半身に寒さを感じたことがないです。
ユニクロの超極暖と極暖を重ね履きしているくらいの分厚さなので
パンツ選びに困るかもしれませんが、
「寒いのは苦手」「わざわざ寒い時期にバイクに乗るなんて」
と言う意見が変わると思います。
価格がとても高いので、手を出しづらいとは思いますが、自信を持ってオススメできます!
本当はもう少し安いと嬉しいのですが・・・
紅葉スポットの混雑と車の飛び出し
秋は観光客も多く、紅葉の名所や人気スポットは渋滞や駐車場待ちが発生します。
特に観光地周辺では車の急な停車・歩行者の飛び出しに注意。
出発前に駐車場情報を調べておくと、現地で慌てずに済みます。
バッテリー&燃料管理
気温が下がるとバイクのバッテリー性能も低下し、始動性が悪くなります。
休憩時にエンジンがかからない…という事態も。
そこで、自宅で充電できるように、バッテリー充電器を用意しておくことをお勧めします!
ご自宅やガレージのコンセントで大丈夫ですし、繋ぎっぱなしでも大丈夫なタイプも
出ているので、安心です!
オススメはこちら↓
また、山間部や郊外はガソリンスタンドの営業時間が短い場合があります。
残量半分で早めの給油を心がけましょう。
まとめ|秋ツーリングは準備次第で快適度が変わる
秋は景色・気候ともに最高のツーリングシーズンですが、寒暖差・路面状況・日没の早さなど、夏とは違う条件があります。
- 防寒装備を余分に持つ
- 路面と時間帯に注意
- 余裕ある計画で走る
この3つを意識すれば、秋ならではの絶景と爽快感を存分に楽しめます。
準備万端で、最高の秋ツーリングに出かけましょう!
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