営業職に就いたばかりの頃は、誰もが「どうすれば成果が出るのか」と悩むものです。
しかし、がんばっているのに結果が出ない…。
その原因、もしかしたら“やってはいけない行動”を無意識にしてしまっているのかもしれません。
今回は、現場でよく見る「初心者営業マンのNG行動10選」と、すぐに実践できる改善ポイントを紹介します。
1. 商品の説明ばかりしてしまう
「いい商品だから売れるはず」と思って、スペックや特徴をひたすら説明してしまう。
これは新人に多い典型的なミスです。
なぜNG？
お客様は「自分にとってどう役立つのか」が知りたいのであって、カタログを読み上げられても心は動きません。
✅改善ポイント
ヒアリングを通じて「お客様の使い方」「不安点」に合わせた説明をしましょう。
説明の前に、「どう使いたいと思っていますか？」と一言聞くだけで、提案の質が大きく変わります。
2. 緊張して言葉が棒読みになる
覚えてきたセリフをそのまま読み上げているような、機械的なトーク。
これは「自信のなさ」が伝わってしまい、信頼を得づらくなります。
✅改善ポイント
完璧を目指すより、“自然な会話”を心がけましょう。
一度深呼吸して、相手の目を見て、会話のキャッチボールを意識するだけでも印象が変わります。
3. お客様の話を遮ってしまう
お客様が話している途中で、「それなら◯◯がおすすめです！」と話をかぶせてしまう。
なぜNG？
“話を聞いていない人”という印象を与え、信頼を失ってしまいます。
✅改善ポイント
最後までしっかり話を聞く。
沈黙があっても焦らず、「なるほど、◯◯なんですね」と受け止めてから話し始めましょう。
4. ヒアリングが雑・浅い
「どんなのをお探しですか？」と一言聞いて終わり。
それではお客様の本音や背景は引き出せません。
✅改善ポイント
「通勤で使われますか？」「今はどんなバイクに乗られてるんですか？」など、具体的な質問で話を広げていきましょう。
ヒアリングの深さ＝提案の質になります。
5. 初対面で馴れ馴れしくなりすぎる
緊張を和らげようとして、いきなり距離を詰めすぎる人も要注意。
なぜNG？
人によっては「軽い」「なれなれしい」「失礼」と感じてしまいます。
✅改善ポイント
まずは丁寧な距離感から入り、徐々に親しみを持ってもらうのが安全です。
お客様の反応を見て、距離感を調整しましょう。
6. 「すぐ買うとは思ってない」と決めつける
「今日は見に来ただけでしょ？」と心の中で思い込むと、言葉にも態度にも表れます。
なぜNG？
お客様は“買う気がなくても”いい印象があれば「また来よう」と思うものです。
✅改善ポイント
どんなお客様にも“今この瞬間が商談チャンス”だと思って丁寧に接客を。
即決ではなく“次につなげる関係づくり”を意識しましょう。
7. 商品を売り込むことに必死になる
「買ってください！」の圧が強すぎて、逆に引かれてしまう。
✅改善ポイント
“売る”ではなく“選んでもらう”という意識に切り替えましょう。
選びやすいように比較情報や事例を提示するのがコツです。
8. クレームや不安に対して防御的になる
「それはうちのせいじゃないです」「そんなことないですよ」と、つい反論。
なぜNG？
お客様は“否定”されると、心を閉ざします。
✅改善ポイント
まずは「ご不安な点、よくわかります」と受け止める姿勢を見せましょう。
対応の第一声が、その後の信頼関係を大きく左右します。
9. 専門用語を多用してしまう
詳しさをアピールしようと、業界用語や略語をそのまま使ってしまう。
✅改善ポイント
専門用語は極力避け、誰にでもわかる言葉で説明する。
「この言葉、ご存知ですか？」と確認を入れるのも親切です。
10. クロージングが弱すぎる
最後の「ご検討ください…」だけで終わってしまうと、次につながりません。
✅改善ポイント
「いつまでに決めたいとお考えですか？」「ご家族と相談される場合、どんな点が気になりますか？」など、次に進むための一言を添えましょう。
まとめ｜“売る技術”より“信頼される態度”を身につけよう
営業の成果を左右するのは、商品知識よりも「信頼されるふるまい」です。
初心者のうちは、ミスをするのは当たり前。
でも、今回ご紹介した10個のNG行動に気をつけるだけで、お客様との距離感がグッと近づき、成約率も自然と上がっていきます。
✅ 今日からできるチェックポイント
- 説明よりヒアリングを意識する
- 話を遮らず、共感する
- 丁寧な言葉と距離感で接する
- どんな来店者も“未来の顧客”と捉える
- 最後の一言まで手を抜かない
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