皆さんこんにちは!
北海道でバイク屋の店長をしているゆきヘル店長です。
バイクで仲間と走る「マスツーリング」は、ソロツーリングでは味わえない一体感や楽しさがありますよね。
でも、初めてマスツーリングに参加するとき、
「どの位置に並べばいいの?」「先頭や最後尾は何をするの?」と不安になる方は多いです。
ソロツーリングとは違い、集団で走るマスツーリングには 安全のための役割分担やルール が存在します。
この記事では、バイク歴20年の私が初心者でも安心して参加できるように、基本の役割分担や気をつけたいルール、そして楽しむためのコツをまとめました。

マスツーリングとは?初心者が知っておきたい基本
ソロツーリングとの違い
ソロは自由気ままに走れるのに対し、マスツーリングは複数台で一緒に走ります。
一人で走るソロツーリングとは異なり、周りの人の動きを観察しながら走る必要があるので、
ペース配分や休憩、信号の変わるタイミングなど、一人で走る時よりも気を付けるポイントが増えます。
また、走行中、列の中の場所によって役割分担の内容が変わってきます。
ツーリンググループによってもルールや常識がまちまちなので、
初参加する時は必ずそのグループのルールを確認しておきましょう!
ツーリングのマナーについて不安がある人はこちらの記事👇も合わせて読んでみてください!

なぜ役割分担が必要なのか
集団で走ると、信号や車線変更でバラけやすいです。
そのため リーダーとしんがり(最後尾)を決めることで、全体の安全を守ります。
初心者が戸惑いやすい場面
- 走行中に列が乱れたとき
- 車線変更のタイミング
- 先頭が合図を出したのに気づけないとき
- ガソリン補給や休憩したい時
役割分担の種類とポイント
先頭ライダー(リーダー)
- ルートを把握し、ペースを作る
- 信号・休憩場所を決める
- 交通状況や路面をいち早く察知して、後続に合図を出す
- 経験豊富な人が担当するのが理想
👉 初心者がいきなり担当するのは避けましょう。焦らず走れる人や道に詳しい人が向いています。

フロントサポート(2〜3番手)
- リーダーの動きを見て、後続に流れを伝える役
- リーダーと初心者の橋渡し的な存在
- 落ち着いて走れる人に適任
👉前半グループは”リズムを作る”大事な役割です。

初心者・不慣れな人(中央付近)
- 前後にサポートがいて安心
- 無理なスピードを出す必要がない
- トラブル時もフォローされやすい
👉マスツー初心者は、まず”中央”が基本ポジション

リアサポート(後方グループ)
- 隊列が乱れていないかを見守る
- 初心が不安にならないよう距離感を調整
- ベテランライダーがフォローするのに適した位置
👉走行安定性や気配り力が必要なポジション

最後尾(しんがり)
- 集団の安全を後方から確認
- 遅れた人がいないかチェック
- はぐれた人のフォロー、トラブル時の救援
- インカムでリーダーと連携できるとベスト
- 工具やパンク修理キットを持っているとさらに安心
👉 いわば”マスツーの守護神”のような存在

初心者におすすめのポジションは?
ズバリ「隊列の真ん中」です。
なぜなら・・・・
- 前後に経験者がいて安心
- 無理に飛ばす必要がない
- 道を知らなくても大丈夫
- 何かあってもすぐにフォローに入ってもらえる
初心者がやりがちなのが、「遅くて迷惑かけちゃうし、自分の走りを見られたくないから、一番後ろが気楽そう・・・」という選択。
でも実際は上記の通り、最後尾が最も責任が大きいポジションなんです。
実際のツーリング中の隊列イメージ(5人編成の例)
【先頭】リーダー
↓
【2番手】フロントサポート
↓
【3番手】初心者 or 慣れていない人
↓
【4番手】リアサポート
↓
【最後尾】スイーパー
※6人以上の場合も、基本は同じ構成を崩さず調整します。
初心者が気をつけたいルールとマナー
合図の出し方(手信号・ライト)
- 手を挙げて曲がる方向を指差したり、手のひらを後続に向けて「左折・右折」「減速」を伝える
- ブレーキランプの点滅で減速を知らせる
- 燃料タンクを指差し、ガソリン補給したいことを伝える
- グループごとの合図を覚える
- うちのツーリングではトイレ行きたい人は左手上げ、指を4本出して合図します。(飲食店でアルバイトしていた時の、隠語「トイレ=4番」から由来します笑)
ペース配分と休憩のタイミング
- 無理にスピードを合わせない
- 1時間に1回は休憩を取り、体も頭もリフレッシュ
危険回避のための注意点
- 千鳥走行(車線内で斜めに配置)で死角を減らす
- 無理な追い越し・急な割り込みはNG
- 誰かが止まったら、前の人が気づいて戻るのが基本
- 全体が見えない時は、数台ごとに止まる判断もあり
- 黄色信号は止まる
- 先頭と離れてしまっても、無理に加速して追いつこうとしない
- 車間距離は広めに取る
「千鳥走行ってなに?」という方へ
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おすすめの楽しみ方・準備アイテム
無線やインカムの活用
- リーダーとしんがりがつながっていると安心感が倍増します
- 信号待ちやトラブル時の連携がスムーズ
- 初心者も「ちょっと休みたい」と相談しやすい
- 追い越し時の対向車情報や路面変化をリアルタイムで伝えられる
👉 インカムがない場合は、停車時の声かけやLINEグループでのフォローを。
集合場所・解散場所の工夫
- 交通量の少ない敷地の広い駐車場に集合
- 終了後はガソリンスタンドの近くで解散すると便利
- コンビニは集まりやすいが、台数が多くなると店舗に迷惑をかけるのでケースバイケースで利用しよう
ツーリングを楽しむための持ち物
- 雨具・工具セット・予備の飲み物
- 保険証やレッカーサービスカード
まとめ
マスツーリングは 役割分担を理解するだけで安全性と楽しさが大きく変わる ツーリングスタイルです。
初心者のうちは「中盤ポジション」で慣れ、徐々に集団走行のリズムを掴んでいきましょう。経験を積んだらサポート側へ。
そんなふうに成長していくのも、マスツーの楽しさの一つです。
仲間と走るツーリングの一体感は、ソロでは味わえない特別な体験です。ぜひ安心して参加してみてください。
あなたの最高の思い出になることを願っています!😁
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