
はじめに|「ただ並んで走る」じゃない、千鳥走行の本当の意味
複数人でツーリングする“マスツーリング”。
その中で推奨されている走り方のひとつが「千鳥走行」です。
でも…
「名前は聞いたことあるけど、どう並ぶの?」
「初心者でもうまくできる?」
と不安な方も多いのではないでしょうか?
この記事では、千鳥走行の意味・メリット・正しい並び方・NG例・切り替えのタイミングまで、わかりやすく解説します!
1. 千鳥走行とは?|意味と効果
千鳥走行(ちどりそうこう)とは、マスツーリング中に車間距離を保ちつつ、左右交互に斜めに並んで走る隊列走行のことです。
例:(道路左側通行の場合)
前→ 1台目:右寄り
2台目:左寄り(1台目の斜め後ろ)
3台目:右寄り(2台目の斜め後ろ)
4台目:左寄り …というように続く。

🔸 千鳥走行のメリット
✅ 前方の視界が開けやすい
✅ 車間距離を保ちやすい
✅ 急な減速・障害物にも対応しやすい
✅ 隊列にまとまりが出て安全&カッコいい!
2. 正しい並び方と、やりがちなNG例
✅ 正しい並び方の基本
- 1台分の車線内で左右に分ける
- 前のバイクと“斜め後方”の位置に入る
- 車間は最低でも2秒ルール(前のバイクを通過してから自分が通過するまで2秒空ける)
❌ NGな並び方
- 真後ろにピタッとつく(追突リスクが高い)
- 左右がバラバラ(隣同士が近すぎると危険)
- 車線を越えて走る(交通違反の可能性も)
3. 千鳥走行を崩してOKなシチュエーション
道や状況によっては、1列走行に切り替える判断も大切です。

🛑 千鳥を崩すべき場面
- 道幅が狭い/すれ違いが多い道路
- 交差点・信号待ちの直前(自然と1列になる)
- カーブが連続する峠道
- 雨天・悪路でライン選びが必要な場面
✋ 1列に切り替えるときの合図
- 手を上げて“1本指”でサイン
- インカムがある場合は音声で「1列にするよ」と共有
- 合図が見えなかった人にも伝わるように“ゆっくり間隔を空けて1列に戻る”のがマナー

4. 千鳥走行でありがちな“初心者ミス”と対処法
❌ よくあるミス①:斜めの位置を保てない
👉 対処法:目印を決めておく(路肩の線、前の人のヘルメットなど)
👉 速度差をつけすぎないように意識
❌ よくあるミス②:前の人に近づきすぎる
👉 対処法:常に2秒以上の車間を保つ意識を持つ
👉 「ついていく」より「自分の安全スペースを守る」が優先
❌ よくあるミス③:後続の存在を忘れる
👉 対処法:ミラーで後続の位置をこまめに確認
👉 隊列全体が“1つの流れ”になっているかを意識
5. 初心者が安心して千鳥走行をするためのコツ
🌟 ① 「斜め後ろ」を意識してリズムをつかむ
最初は違和感があるが、慣れるとペースが自然に合ってくる!
🌟 ② 視線は“2台先”を見るイメージで
直前の1台ではなく、その先の状況を見るとスムーズに対応しやすい。
🌟 ③ 無理に合わせず、自分のペースを守る
速すぎる仲間がいても、焦らずマイペースを意識。
まとめ|千鳥走行は「守り」と「美しさ」の両立
千鳥走行は、安全性とチームとしての一体感を両立できる、とても大切な走行スタイルです。
でも、“見よう見まね”でやると、逆に危険な場面を作ってしまうことも。
大切なのは、「斜め」「間隔」「タイミング」を意識しつつ、必要に応じて柔軟に崩す判断もできること。
初心者のうちは、周囲の動きをよく見て、無理せず、少しずつ慣れていきましょう!
📌 次回は「マスツー中のトラブル事例と対処法」を紹介予定です!
ぜひブックマークしておいてくださいね!

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