最初の1台は「スペックより扱いやすさ」で選ぼう
免許を取ったばかりの頃、誰もが一度は「どのバイクが自分に合うんだろう?」と悩む。
カタログスペックを見比べても、結局のところ“乗りやすいかどうか”は数字だけでは分からない。
特に初心者が最初に大切にすべきは、「軽さ」「足つき」「ハンドルの切れ角」。
この3つが揃っているバイクは、取り回し(押したり引いたりする操作)がラクで、駐輪場や信号待ちでの不安も少ない。
そして、デザインが気に入っていることも非常に重要。
愛着が湧くバイクほど「また乗ろう」と思えるものです。
ここの記事では、営業歴16年、店長歴9年の私が、取り回しのしやすさとデザイン性を両立した、初心者にぴったりの5台を紹介します。
この記事を読んで「バイク選び」から卒業して「バイク乗り」になりましょう!
① ホンダ レブル250|圧倒的な安心感と人気No.1
いまや「初心者の定番」と言っても過言ではない。
シート高690mmという低さで、足つきは抜群。取り回しも軽く、立ちゴケの心配が少ない。
最新モデルではEクラッチを搭載したモデルもありますので、エンストの心配もなくなります。
スタイルはクラシックとモダンの中間で、男女問わず似合う。
シンプルなカスタムも楽しめ、街乗りにもツーリングにも万能。
「初めてでも落ち着いて乗れるバイク」を求めるなら、まず候補に入れて間違いない。

② ヤマハ MT-25|軽快でスポーティ、通勤にも万能
「走る楽しさ」を感じたい初心者におすすめなのがMT-25。
ハンドル位置が高めで視界が広く、クラッチ操作も軽い。
低速でも扱いやすく、交差点でのUターンもスムーズにこなせる。
外観は“ストリートファイター系”で、シャープな印象。
通勤・通学・ツーリングと、どんなシーンにもマッチする万能型だ。
ヤマハらしい軽快なエンジンフィーリングと音も、乗るたびに心地よい。

③ スズキ ジクサー250|コスパ最強の万能モデル
「維持費を抑えつつ、しっかり走りたい」という人に最適。
軽量ボディと燃費の良さで、通勤やツーリングにも頼れる。
スズキ独自の油冷エンジンは、扱いやすさと粘り強さを両立している。
シートも広めで乗り心地が良く、タンデム(二人乗り)も快適。
価格帯も抑えめで、コストパフォーマンスは抜群。
地味に見えて、乗ると“ちょうどいい”を実感できる1台だ。

④ カワサキ Z400|軽さとパワーを両立した万能機
見た目は迫力があるが、実際は非常に扱いやすい。
大型に匹敵するトルクを持ちながら、車体はわずか167kgと軽量。
低速でも安定して走り、初心者でもすぐに馴染める。
デザインはカワサキらしいアグレッシブさ。
街乗りではキビキビ、高速道路でも余裕。
「将来は大型にステップアップしたい」という人にもおすすめだ。

⑤ ホンダ CB250R|ネオクラデザインと上質な仕上がり
近未来的な丸目ヘッドライトが印象的な“ネオスポーツカフェ”スタイル。
250ccとは思えない高級感があり、所有する喜びを感じられる。
軽量フレームと自然なポジションで、初心者でも安心して操作できる。
乗るたびに「いい音、いい姿勢、いいバランス」を実感できる1台。
見た目も性能もバランスが取れていて、長く乗り続けられる。

比較表
| 車種 | 特徴 | シート高 | 車両重量 | 価格(税込) | おすすめポイント | 
|---|---|---|---|---|---|
| ホンダ レブル250 | 低重心で足つき抜群。人気No.1 | 690mm | 170kg | 64万3500円〜 | 安心感とデザイン性の両立 | 
| ヤマハ MT-25 | 軽快でスポーティ。通勤にも最適 | 780mm | 169kg | 68万2000円〜 | 扱いやすく飽きない操作感 | 
| スズキ ジクサー250 | 燃費良好&コスパ最強 | 800mm | 154kg | 52万8000円〜 | 維持費を抑えたい人に最適 | 
| カワサキ Z400 | 軽量なのに力強いツインエンジン | 785mm | 167kg | 79万2000円〜 | 大型志向の人の入門機 | 
| ホンダ CB250R | 上質なネオクラシックデザイン | 800mm | 146kg | 63万2500円〜 | 軽さと質感のバランスが◎ | 
後悔しないためのバイク選び3つのポイント
① 足つきと軽さを必ずチェック
販売店でまたがって、両足がしっかり地面につくか確認。
片足しか届かないと、信号待ちや坂道で不安が残る。
取り回しの軽さも、試乗や押し歩きで確かめよう。
跨るだけでもイメージがしやすいので、バイクに乗る靴を履いて店舗に行きましょう。
② 見た目だけで選ばない
デザインに惹かれても、重すぎると乗らなくなる。
「カッコいいけど怖い」と感じたら、一段階軽いモデルを選ぶのが正解。
乗り慣れてからデザイン重視にステップアップすればいい。
体をバイクに慣らす期間も重要です。
③ 駐輪環境を考える
マンション駐輪場では、ハンドル幅の狭い車種が便利。
保管スペースが限られているなら、ミラー位置や全長も要チェックだ。
乗って帰ったら、「入りませんでした」では笑えません。
バイクは“止める場所から始まる趣味”と言っていい。
まとめ|最初の1台は“無理せず楽しい”が正解
初めてのバイクは、“技術を学ぶ相棒”でもあり、“自分を映す鏡”でもある。
スペックや人気ランキングよりも、「乗りやすい」「好きになれる」感覚を大事にしたい。
取り回しが軽く、足つきが良く、見た目もお気に入り。
その条件を満たしたバイクなら、どんな場面でも笑顔で走れるはずだ。
最初の1台が楽しい経験になれば、きっと次のバイクも好きになる。

 
	 
			 
			 
			 
			
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