バイクのマフラー交換|スリップオンとフルエキどっちがいい?

皆さんこんにちは!

北海道でバイク屋の店長をしているゆきヘル店長です。

バイクに限らず、カスタムの花形であるマフラー交換。

見た目はもちろん、バイク乗りは特に「音」にこだわる方が多いです。

そこで、マフラーを交換しようと調べ始めると「スリップオン」と「フルエキ(フルエキゾースト)」の2種類の交換方法があることに悩まされると思います。

「実際のところ、どっちがいいの?」

お店でよく質問されるこの内容。

営業歴16年の経験を活かし、カスタム初心者やバイク初心者の方が自分でマフラーを選べるような記事を書きました。

ぜひ最後まで読んでいただき、自分好みのマフラーでいい音させて走ってください♪

目次

スリップオンマフラーとは?

サイレンサー部分だけを交換(手軽&短時間)

純正のエキパイ(エキゾーストパイプ:エンジン直後からの配管)はそのままに、サイレンサーのみ交換する方式。差し込み(Slip-on)するだけの構造で、対応車種ならDIYでも取り付け可能なことが多いです。

価格は数万円〜でコスパ良好

多くの商品は3〜8万円台が目安。中古品も多数出回っているので、外観とサウンドの変化を低予算で体感でき、初めてのカスタムとして人気です。




性能よりも音・デザイン重視のカスタム

排気効率への影響は小さく、大幅なパワーアップは期待薄。ただし、音質の変化や見た目の満足度は高いので、街乗り・ツーリング用途なら満足度は十分。

フルエキゾースト(フルエキ)とは?

エンジンからサイレンサーまで一式交換

排気系を根本から最適化するため、車両のキャラクターが大きく変化。配管径や集合部の設計により、吹け上がりやトルクの出方が変わります。




軽量化&高回転域の伸びが大きい

チタンやステンレス採用で大幅な軽量化が可能。排気効率の改善で高回転の伸び・レスポンス向上が体感しやすく、スポーツ走行やサーキット派と相性◎。また、軽量化は取り回しにも恩恵があります。

価格・手間は重め(燃調が必要な場合あり)

価格は10〜20万円以上が一般的。O2センサーや触媒の扱いによっては燃調(ECU書き換え/サブコン)が必要になるケースもあり、取り付けはプロ推奨です。

スリップオンとフルエキの比較表

項目スリップオンフルエキ
価格目安3〜8万円前後10〜20万円以上
取付難易度低(DIY可も多い)高(プロ推奨)
性能変化小(体感は音質中心)大(軽量化&高回転の伸び)
サウンド迫力アップ(控えめ〜中)大きく変化(モデル次第)
車検適合対応品が多い(JMCA等)非対応も多い(要確認)
おすすめ用途街乗り・ツーリング・見た目重視ワインディング・サーキット・走り込み

どんなライダーにおすすめ?

街乗り・ツーリング派 → スリップオン

「見た目と音を手軽にアップ」「車検も心配したくない」なら、まずはスリップオンから。静かめの車検対応を選べば、長距離でも疲れにくく近隣配慮も◎。

フルカウルタイプの車両は、エキパイ部分がカウルで隠れてしまいます。

コストと見た目の美味しいとこ取りができる、スリップオンタイプがオススメです。

スポーツ走行・サーキット派 → フルエキ

「タイムを縮めたい」「軽さと伸びが欲しい」ならフルエキ。セットで燃調を整えると、パワーカーブの形が変わり体感は別物に。

ネイキッドタイプの車両は、エキパイ部分が目立ちます。フルエキ交換すると一気に見た目が変わるので、頑張ってフルエキを購入されることをオススメします。

北海道ライダーの実体験(低速トルク&音量がカギ)

ロングツーリングが多い環境では、音量が大きすぎると疲労が蓄積します。高速の追い越しや向かい風の中では低中速トルクの厚みが快適さに直結。ツーリング主体なら、スリップオンのほうが総合満足度が高いケースが多いです。

失敗しない選び方チェックリスト

  • 用途の明確化:街乗り中心か、ワインディング/サーキット重視か。
  • 規制適合:JMCAやeマーク等の車検対応、加速騒音規制・触媒の有無・排ガス成績表の有無・仕様国の適合を確認。
  • ブランドと保証:適合車種・年式、ガスケット類の同梱、保証条件。
  • 取付工数:締結トルク・排気漏れ対策、センタースタンド干渉など。
  • 燃調の要否:O2センサー・AIS・触媒の扱い。サブコン/ECU最適化で仕上げると満足度UP。

よくある質問(FAQ)

Q. スリップオンでも燃調は必要?

A. 多くの車種では必須ではありません。ただし、アイドリングや低速域のフィーリングを整えたい場合、燃料補正の最適化で滑らかさが増すことがあります。

Q. 車検はどうなる?

A. 車検対応(JMCA等適合)表示のある製品を選べば基本はOK。音量・排ガス・触媒の条件は年式や仕様国で異なるため、製品の適合表で必ず確認しましょう。

Q. 雨・熱対策は必要?

A. 取付後は排気漏れチェックと、樹脂パーツ/配線の熱対策を。ヒートガード・耐熱バンテージ・断熱シートで周辺保護が安心です。

Q. 音が大きすぎると疲れますか?

A. 長距離では疲労の原因になります。ツーリング主体なら静かめの車検対応+耳栓やインカムの遮音パッド併用がおすすめ。

Q.250ccは車検ないから何をつけてもいいの?

A.公道走行時、不適合マフラーを取り付けしていると違法改造になります。実際のところ、違法改造だけで取り締まられることは少ないかもしれません。ですが、個人的にも店舗としてもオススメできないカスタムです。

Q.自分で取り付けしたマフラーで車検通らなかったんだけど

A.国内モデルの場合、年式によって規制が異なります。その車両の規制に合ったマフラーを取り付けしないと車検は通りません。逆輸入車や外国車の場合は、年式の規制+仕様国によってマフラーの適合が異なるのでさらに注意が必要です。また、排ガス成績表の提示を求められるタイプもあるので中古で購入する際は書類の有無も必ず確認してください。

まとめ

  • スリップオン:手軽・コスパ◎。音と見た目が主目的。街乗り・ツーリングに合う。
  • フルエキ:軽量化&高回転の伸びで走りが変わる。本格派・サーキット志向向け。
  • 最後は用途ファースト:「どこを走り、何を重視するか」で選べば後悔しない。

まずは用途と規制適合を押さえつつ、信頼できるブランドから選ぶのが近道。迷ったら、ショップで実車適合と取付・燃調の相談をしてから注文しましょう。

⚠️ショップ在庫・納期・適合は必ずご確認ください。




執筆者:北海道バイク販売店 店長。

法令・規制は年式や地域で異なる場合があります。最新の規格・車検要件は公式資料・販売店でご確認ください。

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