バイク個人売買の落とし穴|高く売れても後悔する前に知るべきリスク

皆さんこんにちは!北海道で9年間バイク屋の店長をしているゆきヘル店長です。

今までたくさんのお客様とお付き合いしてきましたし、色々な相談を受けてきました。

最近、個人売買によるトラブルが増えてきました。

「どうせ売るならちょっとでも高く売りたい」

こう考えるのは私でも同じです。

個人売買は業者に売るより高く売れるケースが多いですが、業者を挟まないからこそ発生するリスクが存在します。

代金未払い・名義変更トラブル・クレームなど、バイク個人売買に潜むリスクを解説。

安心して次のバイクライフにつなげるために必読の記事です。

目次

なぜ個人売買を選ぶ人が増えているのか

バイクを売ろうと業者に査定を依頼したら、「思っていたより安い…」と感じたことはありませんか?
査定額に納得できず、
「もっと高く売りたい」
「そういえば、あの人がバイクを欲しいと言っていたな」
と、個人売買での売却を考える方も多いと思います。

一昔前はインターネットも今ほど発達しておらず、個人売買といえば知人や友人の間で行われるのが一般的でした。そのため大きなトラブルは少なかったのです。

しかし近年はCtoC(消費者同士の取引)を可能にする販売チャンネルが一気に増え、まったく知らない人同士でも簡単にバイクを売買できるようになりました。便利になった反面、トラブル件数も増えているのが現実です。


個人売買に潜む落とし穴

代金未払い・音信不通

最も多いのは「代金を払ってもらえない」というケースです。
たとえば手付金だけ受け取ったあとに連絡が途絶えてしまったり、残金を支払わずに乗っていってしまうなど、売主にとって致命的な被害が起こり得ます。
業者なら契約の時点で全額が確定しますが、個人売買では口約束や簡易的なメッセージだけで進んでしまうため、法的にも取り返すのが難しくなります。

名義変更されないままのトラブル

バイクの名義変更は必ず必要ですが、これが行われないまま相手が乗り続けると大変です。
自動車税の納付書が売主に届いたり、事故や違反の責任がそのまま自分に降りかかってきたりすることも。
「もう売ったはずなのに、なぜ自分に連絡が来るのか?」と後から後悔しても遅いのです。

故障・不具合のクレーム

売却後に「エンジンがかからない」「走行中に異音がする」と言われ、修理費や返金を求められるケースもあります。
業者売却なら査定の段階で車両状態をチェックし、売却後に大きなクレームを抱えることはありません。
しかし個人売買では「言った・言わない」の水掛け論になりやすく、解決が困難になります。

ルールや保証が整っていない

業者に売却する場合は売買契約書が発行され、整備記録や名義変更の手続きも任せられます。
一方、個人売買には明確なルールや保証が存在しません。
「壊れていても保証なし」「返金不可」と記載しても、トラブルが起これば感情的な争いに発展しやすいのです。


「高く売れる」だけではない、業者売却の安心料

確かに業者に売るよりも個人売買のほうが高く売れる可能性はあります。
しかし業者売却には「安心料」が含まれています。

  • 売却代金が確実に支払われる
  • 名義変更を代行してくれる
  • 売却後のクレームに対応する必要がない

表面上は査定額が低く見えても、その裏には安心と安全がセットになっているのです。次のバイク購入や生活資金にスムーズにつなげられる点を考えれば、業者売却にも大きな価値があります。


まとめ:後悔しない選択をするために

個人売買には「高く売れる可能性」という魅力がある一方で、「代金未払い」「名義トラブル」「クレーム」といった大きなリスクも背負います。
業者売却は「安く見える」かもしれませんが、確実に代金を受け取り、手続きや保証を任せられるという安心がセットになっています。

つまり大切なのは「自分は何を重視するか」を理解したうえで選択することです。


筆者からのメッセージ

高く売れているように感じても、バイクは「売って終わり」の乗り物ではありません。
売却後も責任が残ることを忘れずに、しっかりとリスクを理解していただきたいと思います。

実際にトラブルに巻き込まれ、「もうバイクはいいかな…」とライダーを卒業してしまった方も見てきました。これは本当に残念なことです。

できるだけ長く、安心してオートバイを楽しんでいただきたい。そんな思いからこの記事を書きました。
皆さんご自身はもちろん、もし知り合いの方が「個人売買で売ろうかな」と考えていたら、ぜひこの記事をシェアしてあげてください。

安全に、そして気持ちよく次のバイクライフにつなげていただければ幸いです。

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