春・秋ツーリング|タイヤの温め方完全ガイド【初心者向け】

皆さんこんにちは!

”北海道のバイク屋で現役店長をしている「ゆきヘル店長」です”

初心者ライダーの方は

「寒い時期はタイヤが冷えているから、スリップしやすいぞ」

「タイヤを温めてから、バンクさせるんだぞ」

こんな話を先輩ライダーやショップ店員から口酸っぱく言われて、

春や秋に走るのが怖くなっていませんか?

でも、タイヤを温めると言われても、どうすればいいのかわからない!

そこで、北海道歴11年バイクは28台乗り継いだ私からアドバイスさせていただきます。

この記事では、「春・秋に安全かつ効率的にタイヤを温める方法」を、

走行前・走行中・休憩時の3ステップで解説します。


目次

春秋は「温める時間」を意識する

転倒事例

実際、お店で整備が終わってから公道に出発後、

最初のコーナーで転倒してしまったお客様もいらっしゃいます😭

なんで転倒してしまったの?

タイヤが温まっている時と同じ感覚で、車体を深くバンクさせて曲がろうとしていた。

タイヤが冷えている時は、カッコいい運転よりも

安全に確実に走行することを心がけてください!

春秋ならではの注意点

春や秋は日中の気温がちょうど良く、走りやすい季節。

しかし、朝晩は冷え込むため、出発直後はタイヤが冷えていてグリップが十分でないことがあります。

特に日陰や山間部では、路面温度が思った以上に低いことも。

気温が高い夏とは違い、春や秋は走り出してから適正温度になるまで時間がかかることがあります。

体の感覚とタイヤの温度のギャップが大きくなりやすい時期なので、

グリップ力を過信しないようにしましょう。

特に運転技術の高い、ベテランの方ほど注意してください!


走行前にできるタイヤウォームアップ

走る前のちょっとした工夫で、スタート時の安定感が変わります。

● 空気圧を適正に

春秋は温度差があるため、出発前に必ず空気圧チェック。低すぎも高すぎもNG。

オススメのエアゲージはこちら↓


ヘッド部分が回転するので、どのバイクにも使いやすく、持ち運びもギリギリ許せる範囲!

デイトナ製というところも安心感がありますね!

● 日向に駐車

朝の出発前や休憩後は、できるだけ日当たりの良い場所に停めて自然に暖める。

タイヤに日光を当てるのがポイント!

● 押し歩き+軽いブレーキ

走行前に軽く押し歩き、ブレーキを当てて接地面に摩擦熱を与える。

取り回し中にブレーキを掛けながらバイクを押して歩くイメージです。

バイクがいつもより重いなと感じるくらいでOK!


走行中の暖め方(安全運転前提)

温まりやすい春秋とはいえ、最初の10分は慎重に。

● ゆっくりめのペースで走り出す

1.できるだけバンク角を浅くし、急なアクセル・ブレーキは避ける。

2.車体がバンクしている時は、極力アクセル・ブレーキの操作を避ける。

この2点を意識するだけでもスリップの危険性を大きく下げることができます

基本通りですが、直線で加減速を済ませ

コーナリングは穏やかに

やはり、基本は大事です。

● 軽い加減速を繰り返す

冒頭でもお伝えしましたが、

タイヤを温めようとローリング(車体を左右に振る動き:スラロームのような動き)をしても、

タイヤの表面しか温まりません。

しかも、タイヤが冷えている時に、わざわざスリップしやすい動きをするので、とても危険です。

ちゃんと温めるなら、タイヤを揉むようなイメージでタイヤに圧をかけてあげるほうが良いとされています。

そこで、

アクセルON→エンジンブレーキで接地面を動かし、内部温度を上げる。

ポイントは、車体を直立状態で行うこと!

力加減を間違って加減速をしてしまうとスリップに繋がりますが、

その時でも車体が直立状態なら立て直ししやすいです。

もちろん、後続車がいない or 距離が離れている状態で行ってくださいね!

煽り運転と勘違いされてしまいます😅

● 直線で軽くブレーキ

前後とも軽く当てて摩擦熱を発生させる。

上記とも被る所がありますが、ブレーキを引きずる形で

タイヤに負荷をかけていくのもおすすめです!

ただ、これも後続車がいない or 距離が離れている状態でしないと

ブレーキランプ点きっぱなしの故障車と勘違いされてしまいます。

● ゆるい左右移動

車線幅内で車体を軽く左右に振り、トレッド全面を使う。

上記をこなして、タイヤがある程度温まり接地感を感じ取れるようになったら

最後に確認も兼ねて行いましょう!

くどいですが笑、後続車がいない or 距離が離れている状態で行ってくださいね!

たまに、スラロームのタイムアタックばりの

華麗なローリングを披露している方を見かけますが、

あれはバイク乗りから見てもあまりカッコいいものではないと私は思います。😅

ましてバイクに乗らない方から見ると・・・😩

ですので、ほどほどに・・・

「能ある鷹は爪を隠す」でお願いします!


冷やさない工夫

せっかく温まったタイヤも、長時間停車で冷えてしまいます。

トイレ休憩や、お昼休憩などバイクを動かしていない時間に

ついつい話に花が咲いてしまうこと、あると思います。

体の方は大丈夫でも、タイヤは「ちゃんと」冷えていきます。

休憩前と同じテンションで走り出すと、危ないんです。

また、あさイチと同じ気持ちで、タイヤと会話しながら状態を確認しましょう!

● 休憩は短めに

20分以上止まると温度はかなり下がるので、こまめな休憩にする。

● 日向に停める

特に山間部や夕方は日差しを活用して冷えを防ぐ。


春秋ツーリング特有の注意点

  • 朝晩や山道は路面温度が一桁台になることも
  • 落ち葉や路面の落下物は滑りやすい
  • 霧や朝露で濡れた路面も注意

合わせて読みたい↓


まとめ

春秋は走りやすい季節ですが、

朝晩や標高の高い場所では意外と路面温度が低く、

タイヤが温まるまで時間がかかります。

  • 走行前に日向や押し歩きで軽く温める
  • 走り出しはペースを落として徐々にグリップを上げる
  • 停車時は冷やさない工夫をする

これらを意識すれば、春や秋のツーリングをより安全に楽しめます。

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